ワードサラダ化する会計基準

「リースに関する会計基準」が公表されました。
抽象的な表現が多く、難しい内容です。予備知識がなければ、本文を一読しただけではイメージがわかないように思います。

もっともらしい単語が羅列しているだけで意味をなさない文のことをワードサラダ(word salad)といいますが、最近の会計基準はワードサラダに近くなってきているような気がします。
ワードサラダというのは、もともとは精神科の用語で、統合失調症の症状の一つとしての支離滅裂な言葉を指すようです。最近は、米国の大統領選でこの表現が注目されており、民主党の大統領候補であるハリス副大統領の言葉がワードサラダだと言われています。共和党の候補であるトランプ前大統領が、Truth Social(SNS)で、討論会でのハリス副大統領の発言を「It was A WORD SALAD, A REAL MESS!」(messは混乱、めちゃくちゃの意)と断じています。

リース会計基準に限らず、会計や会計監査関連の基準文書等にワードサラダと批判されかねないような文章が増えているように思えてなりません。ルールというのは、それが浸透するためにはわかりやすさも求められます。会計基準等のあり方として、今後の課題だと思います。

某社経理部長のコメント
難解な文章の方が格調高くみえるということもあるんじゃないのかね。政治の世界も会計の世界も同じかもな。