白馬の王子、森に現る

金融庁・企業会計審議会の「内部統制部会」が2022年10月と11月に続けて開催されています。

金融庁のウェブサイトを確認すると、それ以前に内部統制部会が開催されたのは平成23年(2011年)であり、実に10年超の眠りから覚めて再び動き始めたことになります。

日本の内部統制報告制度は、平成20年4月1日以後開始する事業年度から適用されています。
内部統制報告制度の根幹となる「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準」は、制度導入後の平成23年に簡素化・明確化を目的とした改正が行われて以降、(令和元年に監査報告書の記載区分に関する形式的な改正はあったものの)眠れる森の美女ごとく(?)長い眠りについていました。

内部統制報告制度の見直し議論の詳細はここでは割愛しますが、内部統制部会の議事録を見ると、「11年という時間を置かずに、もう少し頻度をあげて見直すことができればよかった」という意見もあったようです。

議事録や資料を読む限り、内部統制報告制度の見直しは大きなものになる可能性があります。
今後のオーロラ姫の「目覚め」の動向には注意が必要です。

某社経理部長のコメント

オレの髪はいつ目覚めるのか…。
白馬の王子、遅いなぁ。