リモート棚卸立会…3月末の『ミッション・インポッシブル』?
ターゲットが大事なモノを数えているところをドローンで撮影する。
…映画『ミッション・インポッシブル』のワンシーンのようですが、この3月末、こんな光景があなたの会社で繰り広げられるかもしれません。
日本公認会計士協会より、新型感染症拡大を踏まえた対応として、リモートワーク対応第2号「リモート棚卸立会の留意事項」という資料が公表されています。
財務諸表監査では、通常、「棚卸立会」を行います。通常の「棚卸立会」とは、会社が行う実地棚卸の現場に監査人が赴いて、棚卸の実施状況、棚卸資産の実在性や状態などを確かめることを言います。
一方、公表された資料では、会社が行う実地棚卸の状況をビデオカメラやドローンで撮影し、監査人に実況を送信するといった「リモート棚卸立会」が取り上げられています。映画さながらに(?)、
「スマホの位置情報を利用して、棚卸の映像の送信元が、監査人が対象として選んだ場所かを確かめる」
などといった、様々な留意事項が説明されています。
一般用語の「立ち会う」という言葉は、「物事の成り行きや結果を見守るために”その場にいる”」という意味です。
感染症拡大が続く中、棚卸に実際に立会うことができないケースがあるのは仕方ありませんが、 監査上の「棚卸立会」も、実際に現場に行って直接様子を見たり担当者と話したりすることそのものにも、大きな意義があります。通常の「棚卸立会」を行える状況が、少しでも早く訪れるとよいですね。
某社経理部長のコメント
ドローン操縦は俺に任せろ!密を避けて河原で特訓だ!