為替レートの変動と業績予想

昨年2022年は為替レートが大きく変動しました。
3ヶ月ごとの為替レート(米ドル円)を振り返ってみると、以下のようになっています。

2021年12月31日:115.08円
2022年3月31日:121.66円
2022年6月30日:135.73円
2022年9月30日:144.75円
2022年12月30日:131.11円
(Yahooファイナンスより)

2022年は、年初から秋まで円安に動き、その後、年末にかけて円高に戻るという動きでした。こうした動きに合わせて、為替変動の影響を受けやすい企業では、業績予想の修正を行っています。
たとえば、マルちゃんラーメンで知られる東洋水産は、2022年10月31日に2023年3月期の通期連結業績予想の修正を発表しています。為替の影響については、売上高で約270億円、営業利益で約35億円のプラス影響を見込んでいます。(2023年3月期2Q決算説明会資料)
ところが、この予想の前提としている為替レートが144.00円です。2022年12月末時点で、すでに131.11円まで円高に戻っているので、この先どうなるのか目が離せない状況です。

なお、為替の影響は、その他の包括利益への影響も大きいです。その他の包括利益のうち為替換算調整勘定という項目に影響が出ます。これは、在外子会社への投資に係る含み損益(期間発生額)を示しています。
東洋水産の場合、その額は以下のように推移しています。

その他の包括利益のうち為替換算調整勘定
2022年3月31日までの1年間:11,585百万円
2022年6月30日までの3ヶ月間:14,947百万円
2022年9月30日までの6か月間:22,768百万円(2022年3月期のほぼ倍額)

海外投資が為替の面で成功していることがわかります。しかし、これも今後の為替レート次第で変動します。

某社経理部長のコメント

マルちゃんの即席麺は海外で人気らしいね。

その点は不動かもな。