中期経営計画と2030年の売上高
象印マホービンが、2030年目標としての売上高、営業利益、ROEの値を公表しました。
これらの値は、「中期経営計画の策定に関するお知らせ」(2022年12月26日)の中で開示されたのですが、それと合わせて、2030年におけるCO₂排出量の削減目標も公表されています。2019年比で31%削減するという目標です。
昨今、大企業を中心に、CO₂排出量の削減目標を掲げている企業が増加していますが、そのほとんどは2050年にカーボンニュートラルを目指し、中間目標として2030年までに○%を削減するといったものです。
その場合、これに対応する財務目標もあるのかというと、2030年は今から7年ほど先のことであり、企業の中期経営計画は一般に向こう3~5年程度までなので、多くの場合、現時点では2030年がその射程内に含まれていません。つまり、2030年のCO₂排出量の削減目標を掲げても、それに対応する財務目標を同時に設定できていない企業が多いようです。
今回、象印マホービンが発表した中期経営計画は、財務・非財務という両輪の目標をそろえて設定しており、その点では手本となります。今後、2030年の財務目標を設定する動きが広がってくるかもしれません。
某社経理部長のコメント
今から7年後かァ。
うちの会社だと、オレも社長も引退してそうだな。